玉名市は、熊本県北西部に位置し、南北の距離は約17km、東西は約14.5km、市域の面積は約152㎢です。この地域は、古来より豊かな暮らしを物語る遺跡や有明海から外海へと広がる交流を示す遺物が出土するなど、古墳時代から菊池川と豊かな海がもたらす恵みとともに繁栄を続けてきました。明治以降は、干拓による米の生産、養蚕業の振興、鉄道の開通による発展に加え、有明海、菊池川、小岱山及び金峰山系の山々などの豊かな自然による農産物や水産物の盛んな地域へと発展してきました。
また、県北地域の拠点都市であり、九州のほぼ真ん中、熊本都市圏と福岡都市圏の間に位置しています。市の中央には、九州新幹線新玉名駅があり、また、JR鹿児島本線では、玉名駅をはじめ3つの駅を有しています。さらに、九州自動車道菊水インターチェンジや長洲港と島原半島を結ぶ有明フェリーを近隣に有するなど、広域交通の便にも恵まれています。
1300余年の歴史と優秀な泉質を誇る玉名温泉や、夏目漱石ゆかりの小天温泉をはじめ、装飾古墳など歴史文化の観光資源を有し、山鹿、菊池との連携による広域観光エリアの拠点としての発展も期待されます。
玉名市内には約1300年の歴史ある「玉名温泉」と、文豪夏目漱石ゆかりの「小天温泉」があります。玉名温泉は、すべりのよい泉質で、美肌の湯として有名です。もう一方の小天温泉は、文豪夏目漱石が親しんだ温泉で、小説「草枕」の舞台となった処です。
玉名のグルメといえば「玉名ラーメン」。熊本ラーメンのルーツと言われ、福岡の博多ラーメンや久留米ラーメンとは一味違った、濃厚なとんこつスープと後から入れる焦がしニンニクが特徴です。市内にはたくさんのラーメン店があり、店ごとにこだわり抜いて作った一杯をお楽しみ下さい。
玉名市は、季節ごとの「花」が美しいところです。春の桜から始まり、藤、みかん、菖蒲、梅、啓翁桜と繋がります。
髙瀬裏川花しょうぶまつり 玉名市高瀬地区にある、裏川沿いの菖蒲や石橋を愛でる祭りです。メインイベントでは、コンサートなどもあり、多くの観光客でにぎわいます。
玉名大俵まつり 玉名市は、江戸時代「肥後米」の集積地でもありました。その歴史と、玉名市の五穀豊穣を祈り平成8年から開催しているお祭りです。1tの米俵を引いて、タイムを競う、日本に1つしかないお祭りです。