山鹿市は熊本県の北部にある自然と歴史が調和した魅力あふれる場所です。ここには山鹿温泉をはじめとする多数の温泉があり、なかでも「さくら湯」は江戸時代から続く歴史ある温泉施設です。夏には山鹿灯籠まつりが開催され、約千人もの女性たちが頭に灯籠を載せて踊る「千人灯籠踊り」は圧巻です。
また、歴史的な街並みや文化が色濃く残されており、市の中心部にある「豊前街道」は、江戸時代から参勤交代の道として栄えました。通りには昔ながらの建物が今なお姿を留めており、石畳の道や白壁の建物が情緒豊かな雰囲気を醸し出しています。
そして、街道沿いには「八千代座」という、国の重要文化財に指定されている芝居小屋があります。歌舞伎やコンサートが行われるだけでなく、内装は豪華な天井装飾やシャンデリアがあしらわれており、見学施設としても一見の価値があります。
ほかにも、豊かな自然も魅力の一つです。菊池川が市の中央を流れ、周囲には九州山地の美しい山々が広がっています。市内にはキャンプ場や川遊び施設など、ハイキングや水遊びといったアウトドアアクティビティにもぴったりです。
千人灯籠踊り
豊前街道
八千代座
古くは1300年の歴史があるやまが温泉郷。
この地には、山鹿温泉のほか、熊入温泉、平山温泉、菊鹿温泉、鹿本温泉があり、多くの温泉旅館や立ち寄り湯などが点在しています。
豊富な湯量はもちろん、やわらかくまろやかな肌触りの湯は、心と体を癒やしてくれると古くから地元の人に愛されてきました。
まちなかの落ち着いた趣ある温泉や田園風景に溶け込む温泉など、多湯多彩なやまが温泉郷で至福のひと時をお過ごしください。
山鹿には伝統的な老舗からレトロでおしゃれなカフェなど、多くの飲食店があります。歴史を感じながら料理やお酒を楽しめるのも山鹿の魅力です。
菊池川流域の肥沃な土地では、良質な米をはじめ、スイカやメロン、キンカンなど、「うまかもん」が目白押しです。とりわけ、西日本一の生産量を誇る「山鹿和栗」は、全国の有名店でも使用されています。秋には「山鹿和栗スイーツフェア」が行われ、期間中は市内の飲食店で様々な栗スイーツが提供されます。また、地元で採れるブドウを使った「菊鹿ワイン」も好評です。
岳間茶
山鹿和栗
菊鹿ワイン
和紙と糊だけで作られた山鹿の伝統工芸品、「山鹿灯籠」。山鹿灯籠踊りなどに用いられる「金灯籠(かなとうろう)」のほか、建物や乗り物など様々な種類がありますが、どの作品も灯籠師の手によって細部まで精巧に作られており、重厚感や質感などを見事に表現した様子はまさに“紙業(かみわざ)”です。
夏の風物詩「山鹿灯籠まつり」では、金灯籠を頭に掲げた女性たちが、ゆったりとした調べにのせて優雅に舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が町中で行われ、町全体が幻想的な灯りで彩られます。千人もの女性たちによる「千人灯籠踊り」では、幾重にも重なる灯りの輪が、見る人を幻想的な世界へと誘います。
また、冬には「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」が行われます。風情溢れる豊前街道の古い町並みを、和傘や竹を使った灯りが鮮やかに彩り、数千もの蝋燭が幻想的な世界を演出します。仄かに揺れる灯りに包まれながら、山鹿の心を感じてください。
山鹿灯籠作品(和紙で制作されたSL人吉)
山鹿灯籠踊り
山鹿灯籠浪漫・百華百彩