菊池川流域日本遺産 構成文化財

築地井手

関連遺跡の名称 築地井手(ついじいで)
所在地 菊池市隈府
時代 1596~1615年(慶長年間)築造
説明  菊池川水系でも歴史の古い築地井手は、寛政6年(1794年)の渋江松石(しぶえ しょうせき)著『菊池風土記』によると、加藤氏が肥後を統治していた慶長年間(1596~1615年)に築かれたといわれています。『菊池風土記』には、井手によって水が供給される地域も書かれ、菊池の中心部である隈府(わいふ)の南側の村落名と共に神来(おとど)や野間口(のまぐち)など、隈府の西側の迫間川(はざまがわ)がすぐ近くを流れる地域まで、その水田面積は220haとされています。築地井手は『菊池郡誌』に「隈府町の東端字築地より菊池川を分水したる溝渠(こうきょ)を築地井手と称す」と記されているように、築地に取水口を設け、隈府の南側を通るように井手が造られています。現在の正観寺付近で二手に分かれ南側を通る井手は、その後に掘られたものであり、新堀井手とよばれています。
 井手は、人びとが顔を洗ったり、米をといだり、食器をすすいだりと家事で使用したり、昔は藁葺屋根で火事が多く、防火用水としての役割も果たしていました。 また、学校帰りの子どもたちが井手に足を浸し、一時の涼を得るなど、身近に井手の流れを感じることができたそうです。総延長:約6.5km
関連HP等URL
アクセス 市役所から車で5分
駐車場
見学 常時可。菊池遺産の看板有
問合せ先 菊池市文化課 0968-41-7515 bunka@city.kikuchi.lg.jp
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