関連遺跡の名称 | |
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所在地 | 菊池市隈府東正観寺 |
時代 | 1344年(興国5年)建立 |
説明 |
正観寺は菊池市隈府にあり、城山丘陵の下に位置します。 元弘3年(1333年)、12代武時が博多の鎮西探題を襲撃したとき、幼少の武光は博多の臨済宗聖福寺にかくまわれ、菊池へ無事に送り返されました。その恩義を忘れなかった武光が、同寺の大方元恢(たいほうげんかい)を招いて興国5年(1344年)に建立した寺院が正観寺であり、武光の菩提寺です。元恢は京都建仁寺の開山栄西の法孫、鎌倉円覚寺の秀山元中(しゅうざんげんちゅう)の法嗣(ほうし:師匠の教えを受け継いだ人)にあたり、同寺にある「洪釣堂(こうせんどう)」の額は元恢和尚の真筆と伝えられています。 武光は寺領66町を寄進し、菊池氏全盛の頃、境内には万松院など14の坊や堂宇が建ち並び、宝徳3年(1451年)、20代為邦(ためくに)の頃には全国十刹の一つに数えられ、代々碩学(修めた学問が広く深いこと)の高僧を輩出した西国屈指の大寺院でした。 当時の菊池には寺院を運営することができる米づくりに代表されるような豊かな経済的基盤があったのでしょう。 しかし、菊池氏の衰退とともに寺運も傾き、元禄3年(1690年)に細川綱利が寺領12石5斗を寄進し、寺の面目を保ったといわれています。境内には正観公(武光)神道碑や武政、武澄らの墓があります。 菊池市指定文化財。 |
関連HP等URL | 菊池市の歴史・文化財を紹介します。 |
アクセス | 市民広場から徒歩5分 |
駐車場 | 有 |
見学 | 常時可 |
問合せ先 | 菊池市文化課 0968-41-7515 bunka@city.kikuchi.lg.jp |