関連遺跡の名称 | |
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所在地 | 山鹿市鹿央町岩原 |
時代 | 古墳時代後期(6世紀ごろ) |
説明 |
菊池川中流域左岸の、岩原古墳群が所在する岩原台地(標高75m)の北側から西側にかけての崖面に形成された横穴墓群で、計131基の横穴墓が確認されています。地形から6つの群(Ⅰ~Ⅵ群)に分けることができ、なかでもⅠ群は48基と最も多くの横穴墓で構成されます。 各横穴墓は、入口となる羨門と、奥には玄室とよばれる部屋が設けられており、玄室内は真ん中の通路を挟んで左と右、それから奥と、遺体を置くための屍床が「コ」字形に設けられています。 横穴墓のうち8基に、線刻や浮彫、彩色による装飾がみられます。Ⅰ群14号墓では、奥屍床の仕切りがゴンドラ形に表現され、前面は赤色で彩色されています。Ⅰ群32号墓の左外壁には、矢筒である「靫(ゆぎ)」が浮彫で描かれています。現在、Ⅰ群が、岩原古墳群とともに「肥後古代の森鹿央地区」として、解説板、駐車場などが整備されていて、靱の装飾は駐車場から見ることができます。周辺の草木が枯れ、横穴墓が見やすくなる秋頃がおすすめの時期ですが、いずれの横穴墓も崖地にあるため、近寄っての見学には注意が必要です。 菊池川流域では米作りの富を礎としてこのような装飾古墳が盛んに造られ、装飾古墳の一大集積地となりました。 |
関連HP等URL | 熊本県立装飾古墳館ホームページ |
アクセス | 産交バス「長岩(ながいわ)」バス停から徒歩5分 |
駐車場 | 有(15台) |
見学 | 随時可能 |
問合せ先 | 熊本県立装飾古墳館(0968-36-2151) soushokukofun@pref.kumamoto.lg.jp |