関連遺跡の名称 | |
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所在地 | 菊池市袈裟尾 |
時代 | 6世紀後半(古墳時代) |
説明 |
袈裟尾高塚古墳は菊池市の西北部、迫間川(はざまがわ)中流の右岸の標高138mの丘陵地にあります。 墳丘は径24.5m、高さ4.7mの円墳であり、菊池川最上流に位置する装飾古墳です。内部は南南西の方向に開口する横穴式石室で、前室と玄室に分かれており、全長は約7.22mあります。凝灰岩の巨石を壁石とし、その上に切石を積み上げて天井石を乗せて形成されています。玄室の左右に屍床(ししょう:遺体を安置する場所)、奥には石屋形(いしやかた:屋根のある遺体を安置する場所)があります。その奥壁に線刻で「靫(ゆぎ)」という矢筒を2つと三角文を配した装飾が施されています。玄門や側壁には赤・白色の顔料による彩色が残存する部分が認められます。また、玄門の楣石(まぐさいし)の上面にも靫の浮彫りが発見されています。どの装飾も素朴な原始文様であり、当時の人々の葬られる死者への思いが表現されています。副葬品として翡翠勾玉(ひすいまがたま)、硝子玉、金環などの装身具や刀子(とうす)、鉄鏃、轡(くつわ)や須恵器が出土しました。 この古墳は昭和53~55年度にかけて調査・保存修理が実施され、復元しています。 熊本県指定文化財。 |
関連HP等URL |
菊池川流域装飾古墳群の最上流にある袈裟尾高塚古墳
菊池市の歴史・文化財を紹介します。 |
アクセス | 市役所から車で6分 |
駐車場 | 無 |
見学 | 外観は常時可(古墳内部の見学は熊本地震による被災のため不可) |
問合せ先 | 菊池市文化課 0968-41-7515 bunka@city.kikuchi.lg.jp |