菊池川流域日本遺産 構成文化財

原井手

関連遺跡の名称 原井手(はるいで)
所在地 菊池市
時代 1698年(元禄11年)建設
説明  原井手(はるいで)は米作りに欠かせない水を確保し水の届かない新たな土地に田を拓くため、川に堰を設けて水を取り込み、山を拓き、岩を穿って水路を掘り、用水路とするため、菊池川の最上流域の大場堰を取水口として工事が行われました。工事は元禄11年(1698年)に開始され、3年後に完成しました。用水路の長さは6,063間(約11km)で、約200町(ha)の水田に水を供給しました。水路が造られた場所は菊池市東側の丘陵地です。この水路は平野ではなく丘陵部の水田に水を供給する目的であったことが分かります(菊池市土地改良区「菊池市農業用施設位置図」)。この井手の隧道(ずいどう:トンネル)は、肥後藩最古の水路トンネルという点で、農業土木技術史上高く評価され、重要なものとして位置づけられています。掘削した水路トンネルの長さは250間(約450m)あります。
 原井手の開発に尽力したのは、河原(かわはる)手永の惣庄屋の河原杢左衛門(かわはらもくざえもん)が私財を投げ打って造りました。現在もこの井手は現役の用水路として活用されています。
関連HP等URL 原井手(日本遺産)
アクセス 市役所から車で約12分
駐車場
見学 常時可。日本遺産の看板有
問合せ先 菊池市文化課 0968-41-7515 bunka@city.kikuchi.lg.jp
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