弁慶ヶ穴古墳内 VR
弁慶ヶ穴古墳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
馬塚古墳内 VR
馬塚古墳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
チブサン古墳内 VR
チブサン古墳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
構成文化財の名称 | 菊池川流域の装飾古墳群 |
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指定等の状況 | 国史跡ほか |
ストーリーの中の位置づけ | 米作りの富により繁栄した装飾古墳群。チブサン古墳をはじめ流域の装飾古墳は117 基を数え、国内一の密度を誇る。 |
文化財の所在 | TAMANA、YAMAGA、KIKUCHI、NAGOMI |
箇所が特定できない文化財については、大まかな位置を示しています。
構成文化財の名称 | 概要 |
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弁慶ヶ穴古墳 | 菊池川支流の岩野川左岸の丘陵西端に6世紀後半頃に造られた円墳です。 内部は全長約10mの複室の横穴式石室があり、長さ1m、厚さ50㎝を超える巨石を組み合わせて造られています。「これほど大きな石を組めるのは、弁慶に違いない」という村人たちの想像から「弁慶ヶ穴古墳」と呼ぶようになったと伝えられています。 石室の壁には多数の装飾が描かれています。特に目立つモチーフが馬と舟で、赤と白で力強く描かれています。 装飾保護のため古墳内部の公開は行っていませんが、等身大のレプリカが熊本県立装飾古墳館に展示されています。 昭和31年の山鹿高校考古学部が調査し、鉄鏃(てつぞく:鉄製の矢じり)や馬具などが出土し、これらの一部を現在山鹿市立博物館で展示しています。 菊池川流域は、米作りによる富を礎に、装飾古墳がたくさん造られています。 |
オブサン古墳 | 菊池川の支流の岩野川右岸の河岸段丘上に造られた円墳で、前方後円墳のチブサン古墳から直線距離で約300m北西に位置します。 造営時期はチブサン古墳より約50年ほど後の、古墳時代後期後半とされています。墳形は円墳ですが、入口の両脇に突堤(とってい)と呼ばれる突き出た部分がある非常に特異な形となっています。 内部は長さ1mを超える巨石を組み合わせた横穴式石室で、石室は前後に複数造られています。玄室(奥室)の床面の左側の仕切り石には赤色で三角文が描かれています。 地元ではお産の神様として「産さん(うぶさん)」と呼ばれ、それがなまって「オブサン」と呼ばれるようになったと伝えられています。 菊池川流域では米作りの富を礎としてこのような装飾古墳が盛んに造られ、装飾古墳の一大集積地となりました。 |
鍋田横穴 | 菊池川とその支流の岩野川が合流する地点の鍋田台地崖面(東面、南面)に造営されたお墓です。 全61基のうち16基に装飾が見られ、中でも27号横穴には入口の脇に人物や弓矢などの武器を浮彫で表現されています。さらに、国道443号沿いにある横穴には、赤色顔料のほか靱(ゆぎ:矢を入れる筒状の道具)や弓矢、人物などの浮彫が残っています。 菊池川流域では米作りの富を礎としてこのような装飾古墳が盛んに造られ、装飾古墳の一大集積地となりました。 |
岩原横穴群 | 菊池川中流域左岸の、岩原古墳群が所在する岩原台地(標高75m)の北側から西側にかけての崖面に形成された横穴墓群で、計131基の横穴墓が確認されています。地形から6つの群(Ⅰ~Ⅵ群)に分けることができ、なかでもⅠ群は48基と最も多くの横穴墓で構成されます。 各横穴墓は、入口となる羨門と、奥には玄室とよばれる部屋が設けられており、玄室内は真ん中の通路を挟んで左と右、それから奥と、遺体を置くための屍床が「コ」字形に設けられています。 横穴墓のうち8基に、線刻や浮彫、彩色による装飾がみられます。Ⅰ群14号墓では、奥屍床の仕切りがゴンドラ形に表現され、前面は赤色で彩色されています。Ⅰ群32号墓の左外壁には、矢筒である「靫(ゆぎ)」が浮彫で描かれています。現在、Ⅰ群が、岩原古墳群とともに「肥後古代の森鹿央地区」として、解説板、駐車場などが整備されていて、靱の装飾は駐車場から見ることができます。周辺の草木が枯れ、横穴墓が見やすくなる秋頃がおすすめの時期ですが、いずれの横穴墓も崖地にあるため、近寄っての見学には注意が必要です。 菊池川流域では米作りの富を礎としてこのような装飾古墳が盛んに造られ、装飾古墳の一大集積地となりました。 |
チブサン古墳 | チブサン古墳は、菊池川の支流岩野川右岸の段丘に造られた、古墳時代後期(6世紀前半ごろ)のお墓です。 全長55m以上、後円部幅23m、前方部幅16.5m、高さ6mの前方後円墳で、埴輪(はにわ)・葺石(ふきいし)をもち、幅4~9mの周溝(しゅうこう)が巡ります。 後円部の内部に割り石を積み上げて作られた部屋(石室:せきしつ)が造られています。その石室の奥に石の棺おけの役割を持つ石屋形(いしやかた)があります。その石屋形の内壁には赤、白、黒の三色で、丸や三角、菱形などの図が描かれていています。 正面の二つ並んだ円が女性の乳房に見えることから「チブサン」呼ばれ、お乳の神様として祀られてきました。 内部の装飾の保存状態がとても良好で、熊本はもとより日本の壁画系装飾古墳を代表する一つとされます。 菊池川流域では米作りの富を礎としてこのような装飾古墳が盛んに造られ、装飾古墳の一大集積地となりました。 土・日曜・祝日の10時と14時に古墳内部の見学ができます。(各10名以内と制限させていただきます。) ご見学を希望される場合は事前に山鹿市立博物館へ予約し、見学時間10分前までに博物館へ見学料をお支払いください。 |
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馬塚古墳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
チブサン古墳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA